【コラム「頭痛の抑制」】

医学が進歩した現在であっても、全ての病気が完全に治療できるというわけではありません。
そのため、発作の抑制法は根治治療法と同じくらいに重視されています。
そして頭痛においても、発作の抑制は非常に重要な意味を持っているのです。
頭痛における発作の抑制について解説していきます。

コラム・頭痛の抑制

頭痛を患うということは、何時起こるかわからない発作に苦しめられるということでもあります。ある程度の周期性から発作の時期が予測できたとしても、痛みそのものが我慢できるというわけではないので、頭痛の治療においては発作の抑制が大きな意味を持っているのです。

頭痛抑制について

頭痛の抑制には、「発作の強度を抑制して痛みを抑える」ものと「発作そのものを抑制して痛みを予防する」ものの二つがあります。
この抑制法には優劣があるわけではなく、頭痛の種類や症状に合わせて使い分けられるものなのです。なぜなら、発作そのものの抑制を行なうためには発症原因が特定されている必要があるため、研究途上においては発作の強度を抑制する方法が盛んに使われるからです。

群発頭痛の抑制

原因や治療法がわかっていない群発頭痛では発作強度の抑制法が重要であるといえます。頭痛の中でも強い痛みが連続的に起こる群発頭痛は、患者の味わう苦しみが数ある病気の中でも三本の指に入るほどです。治療法が確立されていない以上、抑制法を行なって痛みを少しでも抑えることが群発頭痛の治療であるといえます。
群発頭痛では、痛みを抑えるために純酸素の吸入が効果的です。毎分7リットル以上という高濃度の酸素吸入を行なう必要があるため、専用設備のある病院でしか受けられない方法ですが、受けておくべき抑制法といえます。

偏頭痛の抑制

偏頭痛の場合、発作自体を抑制する予防法が一般的になっていると言えます。治療法が確立している偏頭痛において抑制法を利用する理由は、「治療に使う抗炎症剤や鎮痛剤に対する抵抗性を回避するため」であるといえます。人間の身体は、同じ種類の薬を常用していると薬に対する抵抗性が発生して、薬の効果が弱まる性質があります。偏頭痛の治療は長期に渡ることが多いので、発作の抑制効果のある薬を使って治療薬の使用回数を減らし効果を持続させる必要があるのです。
片頭痛では、血管を収縮させるセロトニンの分泌を抑えるカルシウム拮抗剤や痛みを感じにくくするβブロッカーなどが抑制剤として使用されます。

緊張性頭痛の抑制

緊張性頭痛では、発作の予防を目的とした抑制法が主流となっています。
慢性頭痛の場合、鎮痛剤などを常用していると逆に痛みに敏感になってしまい頭痛がひどくなってしまう「薬物乱用頭痛」を引き起こすことがあります。そのため、出来るだけ薬の使用量を抑えていく必要があるのです。緊張性頭痛の場合は、肩こりを緩和する筋弛緩剤やストレスを抑える抗うつ剤や抗不安剤を使用して発症を予防する方法が一般的な治療法ともなっています。

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