【コラム「頭痛と食事」】

毎日の食事は、人生の楽しみの一つであり人生を大きく左右する要素の一つであるといえます。
偏った栄養バランスの食事は病気の原因ともなり、バランスが取れた食事は長生きにつながります。
頭痛においても、食事の重要性は変わることはありません。
頭痛と食事の関係を解説します。

コラム・頭痛と食事

毎日行なう食事は、食材が含んでいる栄養や調理に使った調味料や料理の温度などの様々な要素によって頭痛と密接な関係を持っています。食事はどのようにして頭痛に関係しているのでしょうか?

頭痛予防と食事

食事をするということは、頭部にある口で食べ物を咀嚼し嚥下するという過程を経て行なわれます。食事の際に使用されているこめかみや顎は、頭痛との密接な関係を持った部位でもあるのです。
咀嚼するときに活発に動くことから名付けられたこめかみの周辺には、偏頭痛の原因の一つとなる浅側頭動脈と三叉神経が通っています。
よく「よく噛んで食べると健康によい」など言われるように、食べ物をよく噛んで食べることでこめかみの活動が活発になり、周辺の血管や神経の炎症を防ぐこと偏頭痛を予防する効果が得られるのです。

栄養分と頭痛

食事を取る目的は様々にありますが、「必要な栄養を摂ること」は特に大事な目的であるといえます。栄養分の不足は頭痛を引き起こす元にもなるのです。特にミネラルの一つであるマグネシウムの不足と偏頭痛の発症リスクには大きな関係があるのです。
偏頭痛を起こしている患者の血液を検査すると、発作中は著しいマグネシウム不足が見られることがわかっています。
また、体内の活性酸素を減らす効果があるとされるラジカルスカベンジャー(抗酸化物質)の摂取も偏頭痛の予防に効果的であることが注目されています。

食事による頭痛

食事法や栄養分が頭痛の予防に効果があるのであれば、逆に頭痛を引き起こす食事があったとしても不思議ではありません。食事によって起こる頭痛として最も身近なものが、「アイスクリーム頭痛」と呼ばれる二次性頭痛です。
アイスクリーム頭痛は、アイスクリームやカキ氷などの冷たい食べ物を食べることによって生ずる頭痛で、「キーン」という一過性の痛みを伴います。アイスクリーム頭痛は冷たいものを食べることで体温が一時的に低下して血行が滞ることによって起こっているものなのです。

また、食事から起こる二次性頭痛の原因としては化学調味料や食品添加物なども挙げられます。化学調味料の使いすぎは、舌の痺れや頭痛を発生させることが良く知られています。化学調味料の主成分であるグルタミン酸は、うま味成分であると同時に神経伝達物質でもあるため、過剰の摂取は神経のグルタミン受容体を刺激して頭痛を引き起こす原因となるのです。

また、チョコレートやチーズなどに含まれているチラミンやヒスタミンも、摂りすぎると頭痛の原因になります。最近はカカオの含有量が多いチョコレートに人気が集まっていますが、摂取量に注意する必要があります。

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