【コラム「頭痛と子供」】

成長期の子供には、大人には見られない病気を発病することがあります。
そういった病気の中には、日常生活を阻害する性質のものも少なくありません。
そして、頭痛との因果関係を持つ病気が起こることもあるのです。
ここでは、子供に起こる病気と頭痛の関係などについて解説していきます。

コラム・頭痛と子供

エネルギッシュな成長期にある子供の面倒を見ることは、親にとっては悩みの種であると同時に喜ばしいものでもあるといえます。しかし、頭痛は元気な子供にも起こりうるものなのです。子供の頭痛は、どのような原因で起こっているのでしょうか?

子供の頭痛について

世間一般には、「子供は大人のように頭痛を起こすことはない」という固定観念があるように感じられるときがあります。そのためか、子供が頭痛を訴えることを「学校に行きたくないための仮病」と考えてしまうケースが少なくありません。
しかし、実際には子供にも大人と同じ頭痛が発生することは充分にあることなのです。偏頭痛や緊張性頭痛、群発頭痛も子供の段階での発症例は存在しているのです。
子供の頭痛は、子供が自分の感じた痛みを上手に説明しきれないため、大人と同じ頭痛を発症していても周囲に理解してもらいにくいという難点があるのが最大の問題といえます。

偏頭痛とアセトン血性嘔吐症

2歳から10歳までの子供に起こるアセトン血性嘔吐症は、偏頭痛の発症と深い関係があります。アセトン血性嘔吐症は、過労やストレスや感染症が原因になって起こります。脂肪酸やアミノ酸の不完全代謝産物であるケトン体のアセトンが血中や尿中に増加することで、吐き気や嘔吐、顔面蒼白や脱水症状が現れる病気です。
またアセトン血性嘔吐症の症状が偏頭痛に酷似していることや偏頭痛の薬を投与すると症状が緩和することなどから、アセトン血性嘔吐症を発症した人は成人後に偏頭痛を発症する可能性が高いと考えられています。

子供の緊張性頭痛

世間では大人のストレスが問題視されていますが、最近では子供の抱えるストレスも大人と大差ないものとなってきています。そのため、ストレスが原因で起こる緊張性頭痛を発症する子供も増えてきているのです。
「ストレスは大人だけのもので、子供は無縁」というような固定観念が大人に広まりすぎていることも、子供の頭痛を助長する原因になっているのではないかと考えてしまいます。

子供の頭痛の対処法

子供の頭痛への対処として重要なことは、「大人が正しく理解すること」であるといえます。大人はどうしても子供に幻想を抱きたがる性質を持っているものです。
大人の幻想が子供の実態の把握を阻害することは昔からのことですが、子供のことを本心から考えるのであれば子供の伝えたいことや感じていることを正確に把握する努力をすることが肝心といえます。
特に頭痛は慢性化すれば日常生活に支障をきたす可能性が高い病気でもあるので、思い込みだけで対応しないようにしなければならないのです。

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